SEOコンサルの日常

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リニューアルの時にSEOで気をつけるポイント(ちょい長いです)

サイトのリニューアルは気にするポイントが多くて

「なにか見落としていないか...」

「リニューアル後、サイトのパフォーマンスが落ちたらどうしよう...」

とハラハラすることも多いかと思います。

 

リニューアルのタイミングはお客様によって異なりますが、検索からのユーザーを集めたいと思っているサイトで、10年前に作ったサイトから一度もリニューアルしていないお客様は少ないのではないかと思います。

 

弊社ではリニューアルについてのブログ記事を多く公開していますが、それらをまとめて確認できる記事がないことに気づき、今まさにリニューアル作業中の方直近でリニューアルを考えている方のために、リニューアルの際にSEOで気をつけるポイントをおまとめいたしました。

 

詳細な説明がされているページへのリンクも貼っておきますので、そちらも併せてご確認下さい。



・リニューアル全般において気をつけるポイント

1.コンテンツ(テキスト)を減らしすぎていないか

2.内部リンクを減らしすぎていないか

3.robots.txtクローラーを拒否していないか

4.title、description、見出しが適切に設定されているか

5.存在しないページ、削除したページは404を返しているか

6.XMLサイトマップを設定しているか

7.スマートフォン向けURLとPC向けURLを対応させているか

8.検索エンジンがページ内容を読み取りづらい仕様になっていないか

 

・URLやドメインの変更があるリニューアルで特に気をつけるポイント

9.旧URLと新URLを対応させてリダイレクトしているか

10.Google Search Consoleでドメイン変更を伝えているか

11.サイト内にあるリンクのURLを、新URLに変更しているか

 

上記の様に分類してご説明いたします。

(※宣伝ですが、読んでいて「リニューアルでSEO気にするの面倒・不安だなー」と思ったら、是非弊社にご相談下さい)




◆リニューアル全般において気をつけるポイント

 

1.コンテンツ(テキスト)を減らしすぎていないか

リニューアルを機に、テキストが多すぎるから減らす、テキストを画像化する、といった形でリニューアル前のサイトからテキストコンテンツを削除な変更を行う場合は要注意です。

 

SEOにおいて、コンテンツ(テキスト)は評価項目として重要な要素です。不必要なテキストは削除しても良いですが、ページごとのメインコンテンツを減らしてしまうと、リニューアルに関係なく評価が下がってしまう恐れがあります。

 

詳細は下記記事にも記載しております。

https://www.seohacks.net/blog/column/2566/

 

どうしてもデザイン上の都合で、テキストを減らしたい場合はタブやアコーディオンで隠すなどの対応を推奨いたします。

 

また、少し古い記事ですが、SEO・Webサイトにおけるコンテンツについて弊社の考えを書いた記事になります。

https://www.seohacks.net/blog/seo-tech/1115/

 

2.内部リンクを減らしすぎていないか

内部リンクは、SEO上は大きく2つの役割があります。

 

・ページを検索エンジンのクローラに見つけてもらう

・重要なページがどこかを検索エンジンに伝える

 

リニューアルの際に、不用意に内部リンクを大量に削除してしまうと、SEO上マイナスに働く恐れがあります。

 

せっかくリニューアルするのであれば、「それぞれのページから、どこのページに向けて内部リンクが置かれていたら、ユーザーとして便利だろうか」を考えて、内部リンクの設計を見直すことをおすすめいたします。

 

内部リンクの重要性は下記記事に詳細があるので、興味が有る方はご覧ください。

https://www.seohacks.net/blog/seo-tech/1273/

https://www.seohacks.net/basic/terms/internal_links/

https://www.seohacks.net/blog/column/furniture-seo/

 

3.robots.txtクローラーを拒否していないか

リニューアルに伴い、リニューアル作業を行っている最中は、robots.txtのdisallowで検索エンジンクローラーを拒否する設定を行っていることかと思います。

 

公開後に何故か検索エンジンにインデックスされない...といった事が起きた場合、実はrobots.txtを外し忘れていた、ということがあります。

 

サイトを公開する際は、robots.txtが外れていることを確認するようにしましょう。

https://www.seohacks.net/basic/terms/robots_txt/

 

4.title、description、見出しが適切に設定されているか

リニューアルに伴い、titleやdescription、h1などの要素を変更することがあるかと思います。

 

その際に、今まで入っていたキーワードをtitleなどから削除してしまうと、そのキーワードでの評価が下がる恐れがあります。

 

また、下記のような仕様になってしまうと、SEOを意識してキーワードをtitleに入れたりといった変更が難しくなってしまい、SEOの施策が制限されてしまいます。

 

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・1つのtitleを変更すると同じディレクトリにあるページのtitleも変更されてしまう

・titleとh1は強制的に同じになる

・個別にtitleを変更することが出来ない

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titleなどのmeta要素は、SEOで重要な要素のため「ページ個別に変更」「テンプレートで一括変更」どちらも可能な仕様にすることをおすすめいたします。



5.存在しないページ、削除したページは404を返しているか

リニューアル作業中に、サイトをくまなく見ていると、何かしらの不具合でページの内容が空になっていたり、表示が乱れているようなページを発見することもあるかと思います。

 

その際に、トップページへ301リダイレクトをしてしまうのはSEO上よくありません。

リダイレクトは基本的に同じ内容のページに転送することが望ましいので、不具合を解消してページとして残すか、ページを削除して404を返す対応を行って下さい。

https://www.seohacks.net/basic/terms/301_redirect/




6.XMLサイトマップを設定しているか

XMLサイトマップとは、下記のようなものです。

 

“意味:XMLサイトマップとは

XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは、ウェブサイト内のURLを記述するxml形式のファイルを指します。検索エンジンがサイト内のURLを集める手掛かりとなるため、XMLサイトマップの設置はクローラビリティの改善に繋がります”

 

リニューアルを行った後のサイトを、検索エンジンにクロールさせる必要があります。XMLサイトマップを作成しておくと、クローラビリティが高まるため、設定しておくことでページ内容の変更が検索エンジンに早く伝わりやすくなります。

 

特に大規模サイトのお客様の場合は、優先的に設定しておくことをおすすめいたします。

 

7.スマートフォン向けURLとPC向けURLを対応させているか

PCユーザー向けURLとスマートフォンユーザー向けURLを別々にしている場合は、検索エンジンに対して「このURLとあのURLは、PCとSPで対応しているページですよ」ということをcanonical/alternateを記述して、伝える必要があります。

※レスポンシブウェブデザインや同一URLでユーザーエージェントによってページ内容を出し分けているお客様は、気にしなくて大丈夫です。

 

詳細な対応方法は、下記URLに記載しておりますので、参考にして頂ければと思います。

※よく実装を間違えるポイントになりますので、要注意です

https://www.seohacks.net/basic/qa/sites_tuning_sp/

 

8.検索エンジンがページ内容を読み取りづらい仕様になっていないか

Webデザインやプログラミング言語は、日々進歩を続けております。

1年前には想像もしなかったような新たな技術が生まれたり、より動的でクリエイティブな挙動をするWebサイトを見る機会も増えてきています。

 

しかし、検索エンジンのロボットがそれらの技術に対応するのは、少し遅れております。

2018年3月現在、クローラーレンダリングはchrome41というバージョンを元に行われております。

 

上記のバージョンで表示できないような要素は、検索エンジンは読み取ることが出来ません。

 

新たな技術を利用する際は、下記のツールを利用して検索エンジンが正しく認識できているかレンダリングを確認することをおすすめいたします。

 

Fetch as Google

https://www.seohacks.net/basic/terms/fetch-as-google/

 

リッチリザルトテストツール

https://search.google.com/test/rich-results

 

モバイルフレンドリーテストツール

https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja

 

◆URLやドメインの変更があるリニューアルで特に気をつけるポイント

 

9.旧URLと新URLを対応させてリダイレクトしているか

URLやドメインを変更する場合は、古いURLから新しいURLに301リダイレクトを行う必要がございます。

※現在は検索エンジンは301も302も同じ扱いをしている説もありますが、リニューアルであれば301で問題ないかと思います

 

リニューアル後のサイトでも使う旧サイトのコンテンツは、対応する新しいURLに対して301リダイレクトを行います。

 

よくあるミスとして、全てトップページにリダイレクトを掛けてしまうことがあります。

その対応を行ってしまうと、SEO的に大きくマイナスになりますので、詳細は下記記事を参考に、正しい対応を行うようにして下さい。

https://www.seohacks.net/blog/tsumazuki-point/1843/

https://www.seohacks.net/blog/column/2566/



10.Google Search Consoleでドメイン変更を伝えているか

ドメインを変更する場合は、Google Search ConsoleやGoogle アナリティクスなどのツールをサイトに導入している場合は、ドメイン変更に伴い設定し直すことが必要になります。

 

特にGoogle Search Consoleでは、Google Search Console上からドメイン変更したことを通知すると、現在の掲載順位への影響を最小限に抑えて移行することが出来ます。

 

詳細の手順については、GoogleGoogle Search Consoleヘルプページに記載されていますので、そちらを参考に行なって下さい。

https://support.google.com/webmasters/answer/83106?hl=ja

 

11.サイト内にあるリンクのURLを、新URLに変更しているか

ドメイン変更や、サイト内のURLが変わった場合は、HTML上に記述されている内部リンクのURLも新しいURLに書き換える必要があります。

 

リダイレクト設定が完璧に行われていれば、大きな問題は無いですが、1度リダイレクトを挟むことでページの移動時間が少し長くなることが懸念されます。

 

ユーザー体験としてよろしくないので、サイト内のリンクで旧URLが記述されている内部リンクにつきましては、新URLに書き換えることをおすすめいたします。

 

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